世界のインディーズ音楽シーンからベスト・アーティストをピック!
ロンドンで2007年に結成されたこのTap Tapというユニットは、実はあのPete & The Piratesの中心メンバーであるThomas Sandersのソロ・プロジェクトである。今や地元UKでは有名バンドとなったP&TPがまだデビューして間もない頃にソロ・プロジェクトを立ち上げ、バンドの色に必ずもそぐわない楽曲などを中心に独自に様々な曲を溜め込んでいたのがきっかけとのこと。同年にリリースされたミニ・アルバムLanzafameはUKメディア等に好意的に評価され、米国でもリリース。米国著名音楽誌Pitchforkからも高評価を得る等、単なる個人プロジェクトの域を超えた良作となり、このアルバムが彼の母体バンドであるP&TPの本格的ブレイクに大きく貢献したといっても過言ではない。このソロ・プロジェクトでもP&TPの特徴であるサイケなパンク・ロックを基盤としていながら、Thomas自身が持つ更にアングラなサイドや、50年代レトロ・ロックの影響も感じさせるLo-Fiかつポップな作風はP&TPの原型を想像させつつもまた違った味わいがあり、まるでP&TPのクリエイティヴプロセスを舞台裏から見ているようで興味深くもある。P&TPが有名バンドになった今も、時間を見つけてはソロ・プロジェクトに力を入れているThomas。バンドと離れた位置から独自の音楽性を磨き続けるこの姿勢が、結果としてP&TPのサウンドを成長させているのかも知れない。

Review
P&TPが持つDNAは紛れもなくThomasから来ているものであることがよく分かると同時に、彼自身がバンドとしては発表を控えたとされる数々の楽曲を聴いていると、彼が単なるロックン・ローラーではなく、様々なジャンルに影響されその中から独自のサウンドを磨く真のアーティストであるということが鮮明になってくる。自宅のベースメントで収録されたということからも感じられるLo-Fiでラフなサウンドも、彼の作る卓越されたメロディや編曲により、これらの荒さが逆にニュアンスとなって絶妙な味を醸し出している。まさに50年代のアナログラジオのチューナーを絞りながら聴こえてくるようなサウンドも、実は彼が狙っていたものなのではないか?個人的にはこのラフさとメロディ感はあのVelvet Undergroundを連想させる。P&TPも好きだが、Thomasには是非今後も個人的な音楽スタイルを極限まで追求したアルバムをリリースし続けて欲しい!
INDEX
- Samantha Murphy
- Scissors For Lefty
- Screaming Tea Party
- Shout Out Louds
- Sleeping States
- Sparda Deleon
- Speechwriters LLC
- Tacks, the Boy Disaster
- Tap Tap
- TAT
- Ten Minute Turns
- The Airborne Toxic Event
- The Blow
- The Bubbles
- The Chimeras
- The Diggs
- The Dodos
- The Growlers
- The High Class Elite
- The Minor White
- The M's
- The National
- The Novellas
- The Ropes
- The Shys
- The Saucy Jacks
- The Teenage Prayers
- The Tellers
- The Thermals
- The Two Man Gentlemen Band
- The Vandelles
- Tiger Lillies
- Timothy Rabbit
- Titles
- Tom Freund
- Totally Michael
- Two Loons for Tea
- Two Sheds

















