Groove E Motion | グルーブイモーション

VOL.033 / MAR.15 / アート+音楽の展示会、

今週のWhat’s Upではもはや全世界でナンバー1の人気を誇るRadioheadについて深く紹介!World Entaのコーナーでは、リポーターのMari自身によってコーディネートされた、NYならではのアートと音楽の展示会を紹介!

WORLD ENTA | World Entertainment Report from NY

TOPIC

アルバムカバーアート、そして音楽+アートの関係を見てみて感じる、
音楽の展示会、“2 senses” in Williamsburg!

今回は、私がコーディネーターとして参加した展示会、”2 Senses”についてリポートします。 ↓ 続きを読む

この展示会の題名、”2 Senses”を日本語に訳すと、二つの感覚、いわゆる、聴覚と視覚、ということであります。この二つの感覚を刺激する、または刺激しあうアートを展示しよう、ということで、この”2 Senses”という題名がつき、音楽から刺激されて出来上がるアルバムカバーアート(CDまたはレコードアルバムの表紙)の原画、そして音楽にインスパイアされて描かれた絵をお披露目する展示会を、3月7日から3月30日まで、BrooklynのWilliamsburgの一角にあるAG Galleryにて開く事になりました。

そして、 今月7日に行われた”2 senses”オープニングレセプション(オープニングパーティー)の夜は、大雨に見舞われるという、あいにくのお天気となってしまいました。しかし、どしゃ降りの中、バイヤーの方々、お客さん達、アーティストさん達が訪れ、感謝感謝の夜となりました。白ワインを飲みつつ、外の天気とは裏腹に、穏やかな雰囲気のオープニングとなりました。

お店に並んでいる小さな正方形のCDアルバムカバーそれぞれに、インパクトのある絵が収まっている訳ですが、この原画展示会では、 小さなスペースの白い壁に、アルバムカバーに使われた絵の原画が並んでおります。テクノロジーの技術で何でも好きなようにデザイン、編集できてしまう中、アルバムカバーに使われた原画を見るというのは貴重な経験だと思います。そして、アーティストさんが音楽にインスパイアされ制作された、個性溢れるコラージュ作品、シルクスクリーン、アクリル画なども陳列されており、どのように彼等が音楽に影響されたかと想像するのも楽しい展示会になっております。

そして、注目すべき参加アーティストのリストはこちら。

Jessica Cannon (http://www.jescannon.com/) 
・The sessorsの新作アルバムのカバー原画を展示。

Chelsea Cardinal (http://www.chelseacardinal.com/)
・80年代ミュージックシーンにインスパイアされた絵を展示。

Michael Haleta (http://audiovideo.sevcom.com/fitty.html)
・ノイズバンド、WZT Heartsのアルバム、 "Threads Rope Spell Making Your Bones"のカバー原画を展示。

Jon Han (http://www.jon-han.com/)
・音楽にインスパイアされた絵を展示。

Tara Hogan (http://www.tarahoganart.com/)
・The Shinsの曲からインスパイアされた絵を展示。

Rachel Salomon (http://www.rachelsalomon.com/)
・ジャズシンガー、Patricia Barberのアルバム、"Mythologies" のカバー原画、そして、 Great Lakes Myth Societyのアルバム、 "Compass Rose Bouquest"のカバー原画を展示。

Julianna Swaney (http://www.ohmycavalier.com/)
・トラディショナルなフォークシンガー、 Micah Blue Smaldoneのデモアルバムのカバー原画を展示。

Gordon Wiebe (http://www.gordonwiebe.com/)
・カナダ発バンド、Guernicaの新作アルバムのカバー原画を展示。

プリント済みで、販売されているCDアルバムは、原画と比較できるよう小さなコーナーにまとめてあり、試聴もできるようになっています。実際の原画を見てもらってアートの世界も広げてみよう、というのがこの展示会のゴールでもあります。そして、音楽がどのようにアーティストさん達のインスピレーションの源になっているか、というのも見所です。

アルバムカバージャケットは、皆の目に触れる身近なビジュアルアートとして日頃慣れ親しんでいるものであり、みんな一回はしてしまうと思われる、ジャケ買い(ジャケットの絵があまりにも素敵で衝動的に、試聴もせずにCDを買ってしまうこと)やら、いろいろな影響も与えております。しかし、コンピューターを使ったデザインが進む中、実際に手描きの絵をアルバムジャケットに使うという事は、稀になって来たと思います。そして、展示さてているこれらの絵も、アルバムジャケット用に編集され、一部分しか見てもらえてない、というのも事実であります。CDアルバムのジャケット用に大量印刷されたものではなく、一品だけしか存在しない原画を見ると、印刷されていた物と全く違う印象になるのでまたまた不思議です。原画でしか見る事の出来ない、細かく書き込まれた部分、絵の具そのままの活き活きした色を目の前で見る事の出来るのは、なんだか今までこっそーり隠されていたお宝発見だぁ!という気分になるのでした。

ところで、アメリカでは、様々なバンドのCDやレコードのアルバムジャケットを手掛け、名を知られるようになったアーティストは沢山いるようです。NYからは、AIDS Wolfなどのアルバムジャケットの絵を手掛けているMaya Hayuk、そしてNY州外からは、Neko Caseのアルバムカバーのイラストを描いているJulie Morstad、そしてThe decemberistsのCDジャケット画を描いたCarson Ellisなどが、雑誌やアート・カルチャーのウェブサイトなど、さまざまなメディアを通じて、新鋭のアーティストとして取り上げられるようになったようです。その他にも、ライブ告知用のフライヤーを手掛けているシルクスクリーンアーティスト達も注目を集めているようです。

切っても切れない2つの関係のビジュアルとしてのアートと音楽を、一緒に楽しむ事の出来るアルバムカバーアートは、20世紀の画期的な文化と言えるのではないのでしょうか。

AG Gallery
103 North 3rd St, Ground FL,
Brooklyn, NY 11211
http://www.aboutglamour.net

ARTIST

Welcome

ワシントン州、シアトルで結成されたバンド。Welcomeの基礎となるバンドが結成されたのは10年以上も前の1993年に遡るという、実はベテラン。1994年から2000年の間はデモ制作やシングル、EPを精力的にリリース。
紹介曲: All Set
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