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VOL.023 / JAN.05 / 特別ライヴリポート / FEAT.TIGER LILLIES

今週のWhat’s UPでは、スタジオ・ライヴ第二回目ということで、イギリス出身の新鋭シンガーソングライターErik/Mossさん登場!熱いライブを披露すると同時に、彼の音楽観について直撃インタビュー! Erik/Mossウェブサイト:
http://www.myspace.com/mossinter
http://mossymoss.com

そしてWorld Entaでは、同じくイギリス出身の究極のグロ系バンドTiger LilliesがNYで行ったスペシャルライヴについてMayaが潜入リポート!

WORLD ENTA | World Entertainment Report from NY

TOPIC

特別ライヴリポート
Tiger Lillies: “Suicide for Christmas”

明けましておめでとうございます!
ホリデーシーズンが嵐のように去ったNYが異様な静けさに取り囲まれるのがこの1月。そこで今回はちょっと去年に遡り、ここNYのクリスマスに行われたちょっとクレージーなイギリス出身バンドTiger Lilliesのライヴを特別リポート! ... ↓ 続きを読む

まず、NYでクリスマス期間中恒例のライヴイベントで最も有名なのはRadio City Music Hallのクリスマスショーですが、その他にもここNYでは毎年ホリデーシーズンになると期間限定で様々なショーやイベントが催されています。勿論、これらのショーはその殆どが家族連れや子供を対象としたハッピーなものばかり。しかし私はひねくれ者なので、上記のような大規模でハッピーなショーを見に行くよりも、あえて規模も小さく、誰も行かないようなクレージーなショーに行くのが好きなんです。そして今回、私が大好きなイギリス出身のアンダーグラウンド界の大御所バンドTiger LilliesがクリスマスにBrooklynでライヴを行うと聞いて、“これだ!”と思い一目散に走りました!

Tiger Lilliesを知らない方も多いと思われるのでここで簡単に説明しますが、まず彼らがどんなバンドなのかというと、正直言って“グロ系(グロテスク)”です。。。昔日本にもいた“たま”という同じくグロ系のバンドをご存知の方もいらっしゃると思いますが、Tiger Lilliesはそれをもっと強烈にしたようなバンドです。要するに、彼らの楽曲はその殆どが“死”や“悪”など人間社会のネガティブな要素やお下劣なタブーをテーマとしており、自殺、殺人、下痢(!?)等に関連した内容の楽曲は当たり前。更に、今回番組内でご紹介させて頂く曲はStrawberry Jam(イチゴジャム)というタイトルですが、いやーイチゴジャムだなんてかわいいタイトルだなーと思う人がいるかも知れませんが、勘違いしてはいけません。このStrawberry Jamという意味は、あまりにも強烈なのでここでストレートに説明することは出来ませんが、例えば“10階建てビルから飛び降りた人が地面に着地する様”を想像してみてください。ここまで言えば十分でしょう。。。具体的にStrawberry Jamの歌詞の一部を訳してみました。

Well you always were one of life’s sensitive souls
君はどちらかというとか弱い方で
The needle on you soon got a hold
君に突き刺さったその(ドラッグの)針に支配されるのも時間の問題だった。
Your life became a shallow sham
あっと言う間に人生が崩れたね、
You didn’t turn into Strawberry Jam.
ストローベリージャムになれなかったせいで。
You jumped out the window, you had enough.
なげやりになって窓から飛び降りた。
Life became just a little too rough.
これ以上やっていけないと。
But your suicide didn’t quite go to plan
でも自殺も計画通りにいかなかったね。
You didn’t turn into Strawberry Jam.
ストローベリージャムになれなかった。

要するに、自殺に失敗した人の歌です。。。
しかしそれよりももっと私自身が好きな彼らの曲にYour Suicides という曲があります。これも自殺がテーマなのですが、毎年自殺未遂を計る老人の話で、自殺を図っては失敗し、必ず来年は死んでみせるという決意をするのですが、来年はもはや93歳。。。という落ちのある曲です。思いっきり笑わせてもらいました。

今回のTiger Lilliesライヴのタイトルは“Suicide for Christmas”。日本語に直訳すると “クリスマスに自殺を”。。。勿論、こんな彼らのことですからタイトルだけでは済むことは無く、ステージ上のデコレーションもかなりイッチャッてます。巨大なクリスマスツリーにはカミソリが飾られており、その横ではなんとトナカイさんが首を吊っている。。。そして安いおもちゃのようなドラムセットからはチキンがぶら下がっていて、更にその上には首つり用の縄が。。。

クリスマスにこんなショーを見た後は鬱病にでもなってしまいそうですが、実はこのTiger Lillies、このようなスーパーグロ系でありながら、ユーモアのセンスも沢山持ち合わせているのです。このユーモアのセンスがあるからからこそ、彼らの残酷でお下劣なスタイルもジョークとして受け入れられるのです。実際、彼らのダークなユーモアは非常に受けが良く、会場は爆笑に包まれっぱなし。そうかと思えば、バラードなどで魅せるヴォーカルの確かな歌唱力にうっとり酔いしれたりで、本当に最高に楽しめたショーでした。ライヴ会場も今Brooklynで最もヒップなDUMBO(Down Under Manhattan Bridge Overpassの略)地区にあるSt. Annes Warehouseという倉庫を利用した1,400人収容可能な大きなべニューで行われ、年配から若者まで思ってたより大勢の人が集まり大盛況!グロテスクなユーモアが好きな方にはお薦めのTiger Lilliesですが、初めて観る人はそれなりの覚悟が必要かも。。。

Tiger Lillies
http://www.tigerlillies.com
St. Annes Warehouse
http://stannswarehouse.org

ARTIST

Tiger Lillies

1989年にロンドンで結成されたロック・オペラトリオ。そのユニークなショーは瞬く間にイギリスのアンダーグラウンドシーンで注目を浴び、やがて世界中でも受け入れられると同時に、世界ツアーも敢行。
紹介曲:Strawberry Jam
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