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VOL.010 / OCT.05 / NYのミュージックシーン大特集① / FEAT. THE DIGGS

今週のWhat's Upでは、芸術の秋ということで、Naoki自身が鎌倉美術館を訪れてきました!ちょうど催されていた、モダニズム建築の巨匠アントニン・レーモンドの作品を実際に見てきた感想など。

WORLD ENTAのコーナーでは、今月の中旬からNYで始まるインディ系最大の音楽イベントCMJにちなんで、今NYでHotなアーティストやライヴハウスを紹介!

WORLD ENTA | World Entertainment Report from NY

TOPIC

NYのミュージックシーン大特集①
NYで今注目されているライブハウス紹介

今月はここNYで毎年行われるインディーズ系最大級の音楽フェスティバルCMJ(College Music Journal)にちなんで、今月中旬からCMJの独占リポートをお届けすると同時に、現在のNYミュージックシーンや今NYで最も注目されているライヴハウスなどについて紹介します!

NYのミュージックシーンとべニュー/ライブハウスについて
NYのミュージックシーンといえば、米国内だけではなく世界中においても、ジャンルに限らず常にそのクオリティ、数ともにトップレベルのアーティストが集まることで知られている。既に成功を収めた人気アーティスト、成功をつかむために世界中から移り住んでくるアーティスト、そして地元出身のローカル・アーティスト... ↓ 続きを読む

NYに居れば世界中全てのアーティストのライヴを見ることが出来ると言われる程、様々なレベルやジャンルのアーティストがこの街に一堂に集まることにより、エキサイティングかつエネルギッシュなNY独特のミュージックシーンを形成している。

そして、これら全ての音楽やアーティストを問題なく受け入れてしまうことが出来るその豊富な規模と種類を持ち合わせるのがNYのべニューの凄いところ。常にこれだけ多様かつトップレベルの音楽演奏の場となってきたその歴史を考えれば、ここNYには世界的に有名なべニューが数多く存在する理由も分かる。The RamonesやPatti Smithを生み出した今は無きロック音楽の殿堂CBGB、アリーナ級の大規模コンサートでは定番のMadison Square Garden、ジャズ音楽のエリート・べニューであるBirdlandやBluenote、ブラック・ミュージックの代表ともいえるApollo Theater、そしてクラシック音楽や世界トップレベルのアーティストが頻繁に出演する由緒あるCarnegie Hall等、ここNYのべニューは世界的に認知されている有名な場所ばかり。

またこれらの著名べニューに加え、NYでは常に新しいべニュー/ライヴハウスが誕生しているがその多くは、毎日のように世界中から成功を夢見て集まってくる新鋭アーティストやローカル・アーティストをフィーチャーする、比較的規模も小さく若者向けのライヴハウスである。地理的にもまさに若者文化発祥の拠点といえるEast VillageやDowntownに位置するべニューが多いのも特徴。ただしさすがNY、これらのライヴハウスそれぞれが他のべニューとの差別化を図るため独自の個性を存分に出している。べニューに行くだけでも面白いと思えるのは、世界中でもここNYだけなのではないだろうか。NYに集まるアーティストに個性があるならば、そのアーティストがPlayするべニューにも個性がある、まさにNYならではのミュージックシーンといえる。

NYで今注目されているライヴハウス紹介:Cake Shop
Cake Shop
152 Ludlow St, NYC
www.cake-shop.com

2005年にオープンしたLower East Sideにあるライヴハウス。この辺りは特にこのような個性的なライヴハウスがひしめくエリア。このCake Shopはその名の通り、外観からはただのケーキ屋さんもしくはコーヒーショップにしか見えない。実際、ここはカフェとしても営業しており、一階にあるショップではコーヒーやケーキ、その他甘いスナックなどを売っている。他にも簡単な食事メニューもあり、狭い店内のカウンターや座席にはコーヒーを飲みに来たカジュアルなお客さんが多い。“スタバ”のように、店の奥の椅子でノートブックPCをいじりながらコーヒーを啜っているお客さんも居る。
さすがNYと思えるのが、実はお店の奥にはCDやレコードを販売している小さなCD Shopが設けられている。取り扱っているものは主にNYローカルバンドのアルバムだが、古いビニールレコードなどもあったりする。お店の中に全く別のお店があるという発想が面白い。狭い店内のスペースを極限まで使おうとするとこうなるものなのか。。。

と、それでは一体この狭いお店のどこでライヴを行っているのか?そんな疑問を抱え店内をウロウロしていると、カウンターの脇に地下へ続く階段があり、壁には矢印で“Bar”というサインが。実は、このカフェの地下がお酒が飲めるBarになっており、このBarの奥にライヴ用のスペースが設けられているのである。なるほど、外見からは絶対に分からないはずである。人の体がやっと通れるぐらいの細く暗い階段を下りると、まるでガレージのドアかと思わせる小汚いドアを手前に引く。すると、ちょうど頭上のカフェと同じ位のスペースのBarが目の前に広がってくる。スペースの横脇に実際のBarとカウンターがあり、バーテンのお姉さんがお客さんにウイスキーのショットを酌んでいる。

更にその奥に進むとアーティスト用のステージがあるのだが、これがとても小さく狭い(予想通り)。トータルでせいぜい9平方メートルといったところか。ドラムセットがやっと入る程度なので、大人数バンドだったらここでPlayするのは絶対に無理である(笑)。ステージ上部にある豆電球のような照明が、かろうじてここがステージであることを分からせる。その他は一切の照明も装飾もなし。基本的にBarエリアの照明とステージ上部の豆電球だけなので非常に暗い。ライヴ時には、この暗闇の狭いスペースに100人程のCrazyな若者が集まり馬鹿騒ぎをするのである。正直言って閉所恐怖症の人には厳しいかも。
実際、我々の取材時は土曜日の夜。ただでさえ混み合っているNYCだが、ここCake Shopも大混雑。この日は全部で6バンド程Playしていたのだが、その中でもトリは夜8時から演奏を開始するMurder Mystery、The Lips、そしてThe Diggsの3組。特にThe Diggsは地元NYでもちょうど人気が出てきたところなので、狭い地下室はメチャ混み。。。客層は20代前半から30代前半くらいの、いかにもトレンド好きなNYのHipsterばかり。後ろのほうだったり背が低い人だったらアーティストどころかステージ自体が見えない状況下で、それでも皆とても盛り上がっている。確かに、この狭いスペースにこれだけ沢山の人が集まる訳だから、もの凄いエネルギーに包まれている。また、スペースの狭さを有効に使い、アーティストとオーディエンスの距離を短くすることで親近感をかもし出しているのがこのべニューの良いところなのかも知れない。好きなバンドがこれだけ近くで見れるのであれば、お客としては大満足だね、と思ってお店を出たらもう夜の1時。。。

ARTIST

The Diggs

今回のTopicでも紹介したCake ShopでもPlayした、NYローカル・シーンでは注目を浴び始めている3人組バンド。2003年にここNYで結成されたバンドだが、サウンドはSonic-Youthを思わせるオルタナ・ロック。デビューアルバム、Orangeは米国でもまずまずの人気で、日本でも限定リリースされた。待望のセカンドアルバム、 ctrl-alt-delは今現在最終Mix中。米国では10月下旬にリリースされる予定。曲中のダイナミックのメリハリを大切にする音作りが印象的なバンド...↓ 続きを読む

固い表面がある一方で、内側に柔らかさが感じられる様なサウンドは、まさに90年代から主流となったAlternative Music(オルタナ)を継承していると言える。まだまだこれからも十分成長することが期待されるバンド。
紹介曲: Careen
今月リリース予定の新アルバムからの第一弾シングル。
ARTIST Website: www.thediggs.com

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